調査 振動貫入試験機

軽量な高性能サウンディング機

概要

鉄塔等山岳地構造物の周辺斜面の安定は、その構造物の安定に重要な影響を及ぼします。このため、従来人力によるコーン貫入試験を行い、表上の状況を把握していました。一方で、人力による試験のため、経年変化する斜面の広域調査は困難でした。また土石流の発生危険度を求めるため、事前に河川上流部の斜面安定を広域で調べることもほとんどできませんでした。 本システムは、東京電力(株)との共同出願により、令和2年2月27日に特許を取得しました。 (特許第6667263号)

特長

  • 2人で背負子により山岳地での持ち運び可能です。(全体重量30~40kg)
  • 電動駆動振動機により、コーン貫入試験を行います
  • 貫入速度(自動記録)によりN値に変換します
  • 40度程度までの傾斜地で試験可能です
  • 最大貫入深度10m
  • 最大測定可能N値20~30

用途

斜面安定、防災地質調査

主な仕様・性能

機械構成
  • 小型エンジン駆動振動打撃機 プーリーウインチ、油圧ポンプ、小型エンジン
  • 専用ロッド、専用ロッド継ぎ手、専用ノッキングヘッド
  • 先端コーン:径25mm
  • カウンターウエイト(振動機のバランスを取るための錘
  • ロッド引き抜き機
  • 自動記録装置
重量
  • 振動打撃機:13kg
  • ロッド引き抜き機:5kg(カウンターウエイト兼用)
  • 専用ロッド:10kg(5m分)
  • 自動記録装置:2kg
  • 全体重量30kg(ロッド5m)~40kg(ロッド10m)g
  • その他資材:43.5kg 全体重量300kg
取得地質情報
  • 換算N値(貫入速度から換算)
調査能力
  • 最大調査可能深度:約10m
  • 最大N値:20~30
  • 調査必要時間:1箇所1~2時間(深度により異なる)

振動貫入試験状況①

振動貫入試験状況② (急傾斜地)

振動貫入試験状況③ (雪上)

運搬状況