3Dレーザースキャナー測量
概要
3Dレーザースキャナー測量は、大規模・複雑な土木構築物や盛土等でも高精度に測量する技術で、3Dレーザースキャナー本体からレーザー光を発射し、対象物から反射して戻る時間を取得、位置情報に換算して地形を画像データ等で表すものです。
特徴
- ■貯炭山の中腹に登らず、山頂と山裾からの測量のみで、貯炭山の形状を再現 ・中腹における滑落事故等のリスクを回避し、安全設備の仮設コストが不要
- ■広範囲を一気にスキャニングして測量を行うことから、現地作業を短時間で実施 ・石炭受払スケジュールへの影響を最小限に止めることが可能
- ■反射して戻ったレーザー光の数だけ測点データを取得 ・直接、測量員がレベルやトータルステーションで測量するより、高密度かつ複雑な形状を図上に再現可能
- ■3Dレーザースキャナー本体に接続したパソコンモニタで常時、形状を確認しながら測量 ・測定直後に現状と測定データを比較して再測や補完測定を行うことで、より精度が向上
用途
- ■既設構造物、トンネル内空、古代遺跡等の形状測量
- ■台風や地震等、自然災害による地形の変化量比較、土砂崩落現場での崩落土砂量算定測量
- ■採石場、道路・ダム等盛立工事に係わる出来形管理測量
- ■噴火口や断崖、自然保護区等立ち入りが危険もしくは制約が大きいエリアにおける地形測量
測定精度
- ■距離測定精度 ±2.5㎝
- ■鉛直方向角度読み取り分解能 0.036度
- ■採石場、道路・ダム等盛立工事に係わる出来形管理測量
- ■水平方向角度読み取り分解能 0.018度 (メーカー公表値)
実施例
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現地作業状況(貯炭山山裾から)
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現地作業状況(貯炭山山頂から)
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現地貯炭山(高さ:約8.3m)状況と作成した鳥瞰図(○内も高精度で再現)
成果品例
■測量データを基に専用ソフトで体積算出