画像による沿岸・海上構造物調査「揺動制御型撮影システム」
概要
本システムは揺動する小型船舶の船上から、デジタルビデオカメラとその姿勢制御装置を用いて港湾設備等のコンクリート構造物、鋼構造物等を撮影し、専用ソフトにより半自動的に得られる静止画像、または動画自体から構造物のひび割れ等の劣化状態を正確に点検することを可能にしたシステムです。 本システムは、東京電力(株)との共同出願により、平成26年8月22日に特許を取得しました。 (特許第5599673号)
特長
- ■姿勢制御装置によりカメラのローリング、ピッチング、ヨーイング、上下動をキャンセル
- ■仮設をした場合と比べて作業時間の短縮等大幅なコストダウンが可能
- ■位置情報、ひび割れ形状・幅の精度が高い(0.2mm幅以上のひび割れを抽出)
- ■現場作業は船舶による撮影のみのため安全性が高い
用途
- ■桟橋の梁、床版、橋の床版の点検
- ■港湾・海上空港の護岸、防波堤の点検
- ■洋上風力発電設備
実施例
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桟橋背面
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護岸
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撮影状況(桟橋下面)
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撮影状況(桟橋下面)
揺動制御装置
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(配置状況)
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(揺動制御装置の動き)
姿勢制御装置による 揺動制御状況
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(配置状況)
展開画像作成
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展開画像
変状展開図作成
- 変状展開図は「CrackDraw21」に取り込んだ展開画像から、ひび割れ、漏水等の変状をトレースすることにより作成します。